【自己責任】ウエイトトレーニング用バーベルを安価に自作!

「本格的なウエイトトレーニングに欲しい器具は?」の質問に、10人中8人以上が「バーベル!」と答えるでしょう。パワーラックやベンチ台と答える方もいるかも知れませんが、何れもバーベルを前提にした器具です。やはり大多数が“バーベル”を必要としているに違いありません。しかしながら、バーベルセットはお高いですよね・・・。通い慣れたジムでオリンピックシャフトの使い勝手をご存知と思いますが、そこそこの重量を揃えようとすると10万円にもなってしまいます(苦笑)。

そこで、今回、バーベルの代わりになる安価な自作器具を紹介します。自己責任でメンテナンスや使用方法にご注意頂く必要もありますが、重量100Kg以上の自作バーベルを数千円で作れますよ。近所ホームセンターから入手できる単管と重量コンクリートブロック、簡易セメントを利用して製作します。単管は、建設現場の足場に使われる鉄パイプ。重量コンクリートブロックは、身近なブロック塀の材料ですから入手は簡単ですね。


(“筋トレ用バーベルを自作〜単管とコンクリートブロックを利用/自己責任〜”解説映像)

@自作コンクリートブロック式単管バーベル

下記画像は、私が製作した自作バーベルです。長さ3mの38.1mm径単管がシャフト代わり(重量4Kg)。重量コンクリートブロックがプレートの代わりですよ。輪切りにした太い48.6mm径単管を、重量コンクリートブロックの穴にセメントで埋め込みました。38.1mm径単管からコンクリブロックをスムーズに脱着するための工夫です。各重量コンクリートブロックは、セメントを流し込んで必要重量に調整してあります(ブロックに記した赤文字が重量)。よく利用する重量を多めに作成すればトレーニングも捗りますね!

1m幅の持ち手と、コンクリートブロックを通す部分が左右に約1mずつあります。左右合計、最大で10個のブロックを装着できますが、ブロックのズレを止めるクランプ(バーベルのカラー代わり)を4つ使用するので、通常は最大8個までです。左右に16Kgブロックを4つずつ装着して実際に使用しました。3m単管と合わせた総重量は、132Kgです。しなる事はあっても手荒く扱わなければ折れることはありません。太い48.6mm径単管をシャフト代わりに利用すれば200Kgなどでも問題ないのでしょうが(笑)、太すぎて握り難くなりますね。正規のバーベルシャフト径が28mmであるから、若干強度が弱くても38.1mm径単管が扱い易いでしょう。手が大きな方には、1回り太い42.7mm径単管という選択もあります。何れにしても、メンテナンスと危険な取り扱いには自己責任で注意しましょう。

自作コンクリートブロック単管バーベル
自作コンクリートブロック単管バーベルでデッドリフト

A材料、使用する道具、費用

自作コンクリートブロックバーベル製作に必要な材料と道具を下記リストにまとめました。カッコ内は、2017年6月現在のホームセンター価格です。若干の価格差はあるのでしょうが、製作費の参考になるはずです。

モンキーレンチやゴム手袋、移植ゴテ、バケツ、体重計、ビニールテープ、カラースプレー代金を除外して大よその製作費を見積もってみましょう。プレート代わりに、16個のコンクリートブロックを製作すると想定します(16Kg×8、13Kg×4、11Kg×2、6.5Kg×2)。

穴にセメントを詰めて加工する元のコンクリートブロックは16個です(\2,400-)。そして、長さ3mの38.1mm単管を使いますよ(\1,200-)。コンクリートブロック16個分に埋め込む48.6mm単管(\1,400-/3m)をホームセンターに依頼して16カットします(¥2,400-)。簡易セメントは25Kg袋を2つ使うかも知れません(\1,200-)。クランプ4つを使用(\680-)。総額は\9,280-になります。単管を切断するグラインダーを所有しているなら、カット代を省けて\6,880-で済みますよ。

上記の見積もりの通りに自作すれば、Max重量132Kgを筆頭に、126Kg、122Kg、120Kg、・・・、26Kg、17Kg、4Kg(単管のみ)と細かな重量設定ができます。セメントをコンクリートブロックに詰めて重量調整する作業は、勘(目分量)だから誤差もありますが、数千円で製作できるなら上出来でしょう(笑)。

【材料】
・38.1mm径単管: 必要に応じて2〜3mの長さのものをシャフト代わりに使う(\1,200-/3m)
・48.6mm径単管: 18cmの長さに切断してコンクリブロックに埋め込む(\800-/1.8m、\1,400-/3m)
・重量コンクリートブロック: 10Kg、12Kg、5Kg(半分サイズ)を偶数個ずつ(\150-/1コ)
・簡易セメント(モルタル)25Kg袋: 48.6mm単管固定とブロックの重量調整用(\600-/1袋)
・垂木止めクランプ 4つ: カラー代わりに48.6mm用の製造誤差で小さいものを選ぶ(\170-/1個)

【道具】
・グラインダー: 48.6mm径単管を切断(ホームセンターに切断依頼すれば不要/1カット\150-)
・モンキーレンチまたはペンチ: 持ち手側に付けたクランプを締め込んで固定
・バケツと園芸用移植ゴテ: セメントやモルタルを練る(百均で各\108-)
・ゴム手袋: セメントを練るときに皮膚を保護
・ビニールテープ: 中央に印を付けたり、滑り止め用途(ローレット代わり)
・体重計: 仕上がったコンクリートブロックを計測
・油性カラースプレー: コンクリーブロックに重量表記

B重量コンクリートブロックへの48.6mm径単管埋め込み(長さ18cm)

シャフト代わりの38.1mm径単管との摩擦を減らす目的で、48.6mm径単管をコンクリート(モルタル)でコンクリートブロックへ埋め込みます。プレート代わりの重量コンクリートブロック脱着をスムーズにするためですよ。“石”と同じような材質のコンクリートブロックに、金属製単管がガリガリと削れて傷付くリスクも減らせます。単管を埋め込んでも摩擦をゼロにできませんが、キズを付けて折れるリスクを大幅に減らせるでしょう。

38.1mm径よりも太い48.6mm径単管を、簡易セメントやモルタルを使って埋め込みます(写真)。長さは18cmが良いでしょう。写真に記した幅が19cmになるように規格で作られているからです。少し短い長さ18cmに48.6mm径単管を切断して埋め込めば出っ張りません。セメント(砂利を含む)やモルタル(砂)は、水を入れて混ぜるだけの簡易製品がホームセンターで販売されていますから、それを購入するといいでしょう。25Kg入り袋が600円ほどで販売されています。

セメントやモルタルを詰める際、園芸用移植ゴテを使うといいでしょう。仕上げに手を使いたくなることもあるでしょうから、ビニール手袋の装着をお勧めします。強アルカリ性のセメントやモルタルが付着すると、皮膚がただれてしまいます。直接触れぬよう保護が必要ですよ。簡易セメントについて、参考のために左側上部にAmazon販売のものを掲載しました。ホームセンターで購入するよりもお高いですが、レビューなどが使い勝手の参考になると思います。

重量コンクリートブロックへの単管の埋め込み

Cコンクリートブロック重量を調整する

重量コンクリートブロックには、10Kg、12Kg、5Kg(半分サイズ)の製品があります。12Kgのブロックは10Kg製品と比べて2cm厚く、5Kg製品は10Kg製品の半分サイズですよ。どのホームセンターでもこの3種類を扱っているはずです。

重量を、コンクリートブロックの穴に埋めるセメントやモルタルの量で調整します。下記写真を参考にすると理解が早いでしょう。38.6mm径単管を埋め込むだけで重量が約1Kg増えます。勘(目分量)でセメントを詰めるから、若干の重量誤差は仕方ありません(笑)。ターゲットにした重量より重くなったり軽くなるのを避けられませんが、同量のセメントを詰めればバラ付きを抑えられます。

セメントやモルタルが完全に乾くのに2〜3日間を要します。完全に乾いたら、重量を計測して油性スプレーで明記するといいでしょう(下記写真)。因みに、セメントやモルタルが乾燥すると若干軽くなりますよ。簡易セメントについて、参考のために左側上部にAmazon販売のものを掲載しました。ホームセンターで購入するよりもお高いですが、レビューなどが使い勝手の参考になると思います。

コンクリートブロックにセメントを流し込んで重量調整

Dコンクリートを止める“垂木止めクランプ”(カラー代わり)

カラー代わりには“クランプ”を使いましょう。クランプは、建築資材である単管どうしを連結させる金具です。今回の自作バーベルには、幾つかある種類の中で“垂木止めクランプ”を利用するといいでしょう。単管に木材をネジ止めする仕様になっていて、その部分がコンクリートブロックを止める役目をしてくれます(下記写真)。

48.6mm径単管向けの垂木止めクランプを使います。近所ホームセンターを探したところ38.1mm向けが見付からなかったから、供用なのかも知れませんね(ナットを工具で締め込むと確かに38.1mm径単管へも取り付け可能)。ここで注意事項があります。48.6mm径単管向けの垂木止めクランプを38.1mm径単管に取り付けようとすると、ほとんどが緩いです(笑)。ナットを工具できつく締め込めば問題ありませんが、販売されている状態では10個中に1つか2つしか丁度よいものがありません。購入する際、試しに38.1mm径単管に装着しましょう。製造誤差で小さめに作られたクランプなら、そのままの状態で38.1mm径単管へ利用できます。

48.6mm径単管向け垂木止めクランプなら、単管に締め込むナットが指で回せる程度に大きいです。コンクリートブロックがズレない程度に抑えられればいい場合、指の力で締めれば十分です。トレーニング中にペンチやモンキーレンチを使って脱着するのが面倒ですから、外側のカラー代わりの2個は手で締めるだけでいいですよ。持ち手部分をガードするために取り付ける内側クランプは、安全のため工具でしっかりと締め込みましょう。この部分がズレるとコンリートブロックで指が潰される危険があります(苦笑)。

垂木止めクランプをカラー代わりに使う

Eシャフト代わりの単管を強度アップ

38.1mm径単管をシャフト代わりに利用する自作バーベル作りを解説していますが、3mの単管重量が約4Kgしかありません。正規シャフト(2.2m)の重量が20Kgあるのを考えると、どうしても強度(耐重量)が気になるところです。そこで、強度を大きくあげる方法を紹介しておきましょう。

単管はパイプですから、内部は空洞です。その空洞を埋めることで強度を大幅アップできますよ。単管内に隙間なく川砂を入れ、両端をコンクリートで塞ぎましょう。まず片側に20cmや30cm幅にセメントを詰めて乾かして固めます。次に、反対端に20cmや30cmだけ空間を残して川砂を充填しましょう。最後に、蓋をするようにセメントで固めて完了です。重量が増えた単管は、強度も大幅アップするでしょう。

F自作バーベル製作 その他

単管にビニールテープを巻くと、正規バーベルの滑り止め“ローレット”の代わりになります。よくダンベルの持ち手にも巻きますよね。経年劣化でベトベトになりますが、巻き直しで解決します。それから、私の自作バーベルにも巻いてありますが、中央に印のビニールテープを巻くと使いやすいと思います。

コンクリートブロックですから、屋外に放置して雨に濡れると重量が増します。乾燥では逆に軽量になりますよ(笑)。そして、使用するごとに細かくボロボロと崩れていくので、床引きデッドリフトをすると数g単位で摩耗します(笑)。使用頻度が多い場合、年間に数百gも軽くなり得ます。定期的に重量を計測するといいでしょう。極端に軽くなった場合には、作り直しやセメント追加充填で対処します。

G【重要】自作バーベル取り扱い注意事項

本来の用途は“建築資材”です。自作コンクリートブロックバーベルで怪我をしても誰も保証してくれません。製作からメンテナンス、ウエイトトレーニング中の取り扱いの全てが自己責任になります。コンクリートブロックに48.6mm単管を埋め込めば、埋め込まないブロックよりもシャフト代わりの単管へのキズを減らせるでしょう。しかしながら、キズやダメージはゼロではありません。定期的にチェックをして、キズが大きくなって折れてしまう前に交換しましょう。132Kgの重量で曲がることはありませんでしたが、クリーンなどの動作で湾曲することもあり得ます。極端に曲がれば折れるリスクが高まりますので注意しましょう。そして、金属単管には錆が付きもの。サビが酷くなれば、折れるリスクを高めるので注意しましょう。

ダメージを与えればコンクリートブロックが割れてしまいます。トレーニング中に割れると危険ですから、亀裂が大きくなったブロックの使用をやめましょう。割れなくてもデッドリフトのような地面に繰り返し降ろす動作に、コンクリートブロックが細かくボロボロと崩れて摩耗します。危険という訳ではありませんが、数百g分が崩れ落ちて軽くなってしまうとトレーニングに影響しかねません(笑)。軽くなったものは作り直すといいでしょう。

自作バーベルに限らず、バーベル種目には補助器具を使いましょう。怪我や事故の予防です。ベンチプレスには、セーフティスタンドやバーベルラックを用いると安全にトレーニングを行えます。バーベルスクワットには、スクワットラックを利用するといいでしょう。これら種目を自作バーベルで行う場合も同様です。

【自作バーベルの注意事項】
・日頃のメンテナンス、取り扱いを自己責任で注意すること
・シャフト代わりの単管のキズやサビをチェックする
・シャフト代わりの単管の湾曲をチェックする
・コンクリートブロックに大きな亀裂がないかチェックをする
・コンクリートブロックの摩耗状態をチェック(軽量になっていないか?)
・動作の大きなトレーニング種目には注意して扱う(例:クイックリフト)
・トレーニング種目によって安全のために補助器具を使う(正規バーベルと同様)
・製作時にセメント(モルタル)を扱う際、皮膚に触れぬようゴム手袋を装着すること